新事業が軌道に乗るまで。。。リアルな話
こんにちは!
あっという間に1月が過ぎ去り、2月に入ってしまいましたね。
この分だと2025年も息つくヒマもなく、過ぎ去ってしまいそうでガクブル戦慄している株式会社 BeAuth の甲斐です。
先日、自分の事業の収支を見ながら、少し笑ってしまいました。
11月に意気込んで始めた新規事業。
お金を出してくれる人も見えていて、
マーケティング施策の全体像も描けていた。
これなら順調に進むはず
…そう思っていました。
でも現実は違いました。
供給体制を整えようとすれば新たな課題が見つかる。
ターゲティングを絞り込もうとすれば別の視点が必要になる。
そんな試行錯誤の中で、気づけば3ヶ月が経っていました。
「なぜ、こんなにも時間がかかるんだろう」
そう悩んでいた時、ふと思い出したのは、マニュアル車の運転。
1速では、いくらアクセルを踏んでもスピードは上がりません。
むしろ回転数ばかり上がって、エンジンを痛めてしまう。
新規事業も同じでした。
体制も仕組みも整わないうちに無理にアクセルを踏むと、事業に関わるメンバーへの負荷が跳ね上がります。
社長である私達は耐えられるかもしれません。
でも、チームのほとんどはそうではありません。
組織の関係性にまで、取り返しのつかないダメージを与えかねないのです。
世界トップクラスの人々も失敗が当たり前
よく考えてみれば、新規事業の難しさは、数字が物語っています。
世界で最も優秀な起業家が集まるシリコンバレーでさえ、新規プロジェクトの成功率はわずか1.85%。
新規プロジェクトのプロモーションは54件に1件しか成功していないのです(私たちよりはるかに優秀な彼らがです)。
マーケティングのプロとして何年も経験を積んできた私でさえ、このペース。
特に既存の仕事と並行して進める場合、時間がかかるのは避けられない現実かもしれません。
以前、私が支援していた事業者さんは、3ヶ月で成果が出ないからと、契約を切られてしまいました。今、自分が事業をやってみて、その時の気持ちがよく分かります。でも同時に、「もう少し待てば良かったのに」という思いも強くなっています。
新規事業の立ち上げに必要な2つの視点
新規事業は、
①大きな絵を描くことと、
②目の前のタスクを着実にこなすこと。
この2つのバランスで成り立っています。
そして、そのどちらもカンタンには進まない。
最近になって、ようやく私の新事業も1速から2速にギアチェンジできました。
小さな前進かもしれません。でも、この進み方こそが、組織にも、関わる人々にも、優しい道なのだと思えるようになりました。
だから、今SNS等で多く見かける「半年でン百万円・ン千万稼げます!」という甘い言葉には、もう惑わされません。ホントに事業運営したことあるんか?と。
いま私は、自分のこの経験も活かしつつ、同じように新規事業に挑戦する経営者の方々や、事業収益化のために試行錯誤している人々と一緒に、併走しながら事業を大きくするお手伝いをしています。あなたの描く大きな絵と、日々の着実な一歩を、二人三脚で支えていけたら。
私の新事業はまだ2速に入ったばかり。でも、3速、4速とギアを上げていけるよう、一歩ずつ、確実に進んでいこうと思います。