強みより弱みが生み出す事業拡大のチャンス
おはようございます。
株式会社BeAuth代表の甲斐慶彦です。
先日、ある老舗企業の社長さんから
こんな相談を受けました。
「経営者の集まりには出てるんだけど、
なかなか新しいご縁が生まれないんだよね…」
実は、この悩みの本質は
意外なところにあるんです。
御社でも似たような経験、
ありませんか?
完璧を演じることで失っているもの
多くの老舗企業の経営者は、
こう考えがちです。
「弱みを見せたら信頼を失う」
「100年の看板に傷がつく」
「取引先に軽く見られる」
確かに、その気持ちはわかります。
でも、ちょっと考えてみてください。
完璧な人って、
近寄りがたくないですか?
相談しづらくないですか?
実は「完璧の鎧」が、
新しいご縁を遠ざけているかもしれません。
僕の恥ずかしい弱み
正直に告白します。
僕、値付けがヘタなんです。
クライアントさんには
「もっと値上げしましょう!」って
偉そうにアドバイスしてるくせに…(笑)
実際、客単価を2倍3倍と
引き上げてる実績もあるのに。
自分のこととなると、
つい相手の懐事情を考えちゃう。
「このくらいなら払えるかな」
「負担になりすぎないかな」
相手はもう頼りたいと思ってくれてるのに、
相場より安く提案しちゃうんです。
恥ずかしい話ですよね。
弱みを見せたら起きた変化
でも、この弱みを
経営者仲間に正直に話したら、
面白いことが起きました。
「え、甲斐さんもそうなの?」
「実は俺も同じで…」
「その気持ち、めっちゃわかる!」
今まで感じていた距離感が、
スーッと消えていったんです。
そして、こんな展開に。
「甲斐さんって、老舗企業の
ブランディング得意だよね?」
「実はうちの知り合いが
まさにそれで困ってて…」
あれ?って感じでした。
弱みを見せたことで壁が消えて、
僕の強みを素直に見てもらえるようになった。
その結果、1ヶ月で
220万、270万、240万円の案件が
次々と舞い込んできたんです。
なぜ弱みが関係性を深めるのか
人は「完璧な相手」より
「同じように悩む相手」に親近感を持ちます。
弱みを見せることで、
相手の心のガードが下がる。
すると不思議なことに、
あなたの強みも素直に受け入れてもらえる。
「あ、この人も同じような悩みがあるんだ」
「なんか急に親近感わいてきた」
「そういえば、老舗企業の支援は得意って言ってたな」
「うちの課題、相談してみようかな」
そんな心理が働くんですね。
特に老舗企業同士なら、
お互いの苦労がわかるはず。
その共感が、
新しいビジネスチャンスを生むんです。
老舗企業こそ「助け合い」の原点へ
考えてみれば、
100年前の商人たちは
もっと素直だったはずです。
「ちょっと困ってるねん」
「それやったら、あの人に聞いてみ」
「お互い様やから」
そうやって助け合ってきたから、
100年も続いてきた。
でも今は「格」や「体面」が邪魔をして、
その大切な文化を忘れかけている。
もったいないと思いませんか?
弱みと強みを活かす3つのポイント
ただし、むやみに弱みを
さらけ出せばいいわけじゃありません。
1. 信頼できる場所を選ぶ
まずは本音で話せる
経営者の集まりを見つけること。
2. 弱みは成長意欲として伝える
「できません」じゃなくて
「もっと良くなりたい」という姿勢で。
3. 強みは具体的に示す
「こういうことなら任せてください」
という領域を明確に。
この3つを意識すれば、
弱みが新しい縁を生む種になります。
今日から始められること
御社の100年の歴史の中で、
仲間に助けられた経験はありませんか?
その精神は、今も生きているはずです。
まずは信頼できる経営者仲間に、
小さな悩みから打ち明けてみてください。
「最近、こんなことで困ってて…」
その一言が、
思わぬご縁につながるかもしれません。
完璧じゃなくていい。
むしろ完璧じゃないからこそ、
人は集まってくる。
あなたは最近、
仲間に「実は…」って
本音を話せていますか?