2025年2月3日 更新

新事業が軌道に乗るまで。。。リアルな話

Written By 甲斐慶彦 マーケター

新事業が軌道に乗るまで。。。リアルな話

こんにちは!
あっという間に1月が過ぎ去り、2月に入ってしまいましたね。
この分だと2025年も息つくヒマもなく、過ぎ去ってしまいそうでガクブル戦慄している株式会社 BeAuth の甲斐です。

先日、自分の事業の収支を見ながら、少し笑ってしまいました。
11月に意気込んで始めた新規事業。
お金を出してくれる人も見えていて、
マーケティング施策の全体像も描けていた。
これなら順調に進むはず
…そう思っていました。

でも現実は違いました。

供給体制を整えようとすれば新たな課題が見つかる。
ターゲティングを絞り込もうとすれば別の視点が必要になる。
そんな試行錯誤の中で、気づけば3ヶ月が経っていました。

「なぜ、こんなにも時間がかかるんだろう」

そう悩んでいた時、ふと思い出したのは、マニュアル車の運転。
1速では、いくらアクセルを踏んでもスピードは上がりません。
むしろ回転数ばかり上がって、エンジンを痛めてしまう。

新規事業も同じでした。
体制も仕組みも整わないうちに無理にアクセルを踏むと、事業に関わるメンバーへの負荷が跳ね上がります。

社長である私達は耐えられるかもしれません。
でも、チームのほとんどはそうではありません。
組織の関係性にまで、取り返しのつかないダメージを与えかねないのです。

世界トップクラスの人々も失敗が当たり前

よく考えてみれば、新規事業の難しさは、数字が物語っています。
世界で最も優秀な起業家が集まるシリコンバレーでさえ、新規プロジェクトの成功率はわずか1.85%。
新規プロジェクトのプロモーションは54件に1件しか成功していないのです(私たちよりはるかに優秀な彼らがです)。

マーケティングのプロとして何年も経験を積んできた私でさえ、このペース。
特に既存の仕事と並行して進める場合、時間がかかるのは避けられない現実かもしれません。

以前、私が支援していた事業者さんは、3ヶ月で成果が出ないからと、契約を切られてしまいました。今、自分が事業をやってみて、その時の気持ちがよく分かります。でも同時に、「もう少し待てば良かったのに」という思いも強くなっています。

新規事業の立ち上げに必要な2つの視点

新規事業は、
①大きな絵を描くことと、
②目の前のタスクを着実にこなすこと。

この2つのバランスで成り立っています。
そして、そのどちらもカンタンには進まない。

最近になって、ようやく私の新事業も1速から2速にギアチェンジできました。
小さな前進かもしれません。でも、この進み方こそが、組織にも、関わる人々にも、優しい道なのだと思えるようになりました。

だから、今SNS等で多く見かける「半年でン百万円・ン千万稼げます!」という甘い言葉には、もう惑わされません。ホントに事業運営したことあるんか?と。

いま私は、自分のこの経験も活かしつつ、同じように新規事業に挑戦する経営者の方々や、事業収益化のために試行錯誤している人々と一緒に、併走しながら事業を大きくするお手伝いをしています。あなたの描く大きな絵と、日々の着実な一歩を、二人三脚で支えていけたら。

私の新事業はまだ2速に入ったばかり。でも、3速、4速とギアを上げていけるよう、一歩ずつ、確実に進んでいこうと思います。