良い人が来てくれたのに、辞退されてしまう…なぜ?
「いい人だったのに」辞退される悔しさ
これは、求人・採用に力を入れ始めた事業者さんがよく体験する困りごと。
面接で「この人、いいな、うちに合いそうだな」と感じた相手から、辞退の連絡が来たり、音信不通になってしまったりすると…悲しいですし、なんとも言えず気分が沈みますよね。
「うちの会社に魅力がないのかな」と思ってしまう方もいるのですが…
多くの場合、そうではありません。問題は、御社の魅力そのものではなく、面接というプロセスの中でその魅力がうまく届いていないことにあります。
事業を伸ばしてきたからこそ、起きていること
そもそも「人が足りない」という課題が出てきていること自体、事業が順調に成長している証拠です。売上を伸ばし、取引先を増やし、組織が次のステージに進もうとしている。ここまで本業に全力を注いでこられた結果ですから、それは本当にすばらしいことです。
ただ、本業の成長に集中してきたぶん、採用のやり方は10年前、15年前のまま止まっているかもしれません。当時はそれで十分でした。求人を出せば応募が来て、面接で見極めて、良い人を採る。その流れで問題なく回っていた。
でも今は、採用を取り巻く環境がかなり変わっています。
ここを今一度、一緒に確認していければと思います。
いま求職者は「印象」で会社を比べる
今の求職者がどうやって就職先を選んでいるか、少しイメージしてみてください。
10年前、15年前と違い、今は求職者のほうが強い売り手市場。
「お願いだから雇ってください」という姿勢よりは、
いくつかの選択肢の中から「自分の状況に合う職場を選びたい」
というのが求職者の心情です。
そして、そうした状況では、たとえば就労条件を一覧表にして項目ごとに比較する…というやり方をしている人は、実はほとんどいません。
最初に問い合わせの電話をしたときの対応、面接で感じた会社の雰囲気、そしてざっくりとした給与や福利厚生。この「印象」の総合で「なんとなくこっちがいいかな」と決めている場合がほとんどです。
これは実は、事業者さんにとって良いニュースでもあります。
条件面だけで比較されるなら大企業に敵わなくても、印象の伝え方次第で十分に選ばれる余地があるということですから。
では、その印象はどこで決まるのか。
ここが今回の記事で一番お伝えしたいところです。
面接で話す「内容」と「順番」が印象を左右する
最近、ある事業者さんの採用面接に立ち会う機会がありました。
面接が始まってすぐ「うちはこういう条件がありますが、大丈夫ですか?」という確認から入っていたんですね。シフトの制約や営業スタンスなど、確かに伝えるべき情報ではあります。
ただ、求職者の立場で考えてみてください。
まだ御社のことをほとんど知らない段階で「どんな仕事をするのか、どんな人と一緒に働くのか」、何もイメージできていない。そのタイミングでネガティブに映りうる条件を聞かされると、どうしても心にブレーキがかかってしまいます。
これは商品の販売に例えるとわかりやすいかもしれません。
お客さんが「この商品いいな」と思う前に「ただし、こういうデメリットがあります」と伝えたら、そこから購入につなげるのはかなり難しいですよね。
面接もセールスプレゼンと同じで、伝える順番がとても大事です。
まず、自社の魅力を伝える。
この会社で働くとどんな経験ができるのか、どんなチームで何を目指しているのか。求職者自身のどんな特性が活かせそうか?をヒアリングする。そして「ここ、いいかもしれないな」と感じてもらう。その土台ができてから、条件面を正直にお話しするのです。
伝える内容は同じです。順番を変えるだけ。
でもこの違いが、面接後に「ここいいかも」と思ってもらえるか、そうでないかを分けていることが多いんです。
「面接=ジャッジの場」だった時代の名残
10年前、15年前であれば、面接は「この人がうちに合うかどうかを見極める場」でした。それで十分機能していましたし、多くの企業がそのやり方で良い人材を採用できていました。
ただ、今は人手不足がどんどん進んでいます。求職者は複数の会社を同時に比較しながら、自分に合う場所を「選んでいる」立場にいます。
こうなると、面接が「見極めるだけの場」のままだと、求職者にとっては「値踏みされている」という印象になりやすい。そして他社の面接で温かく迎えてもらった経験があると、その差がそのまま印象値の差になってしまいます。
面接は、見極めの場であると同時に、まだ働くことが決まっていない相手に「うちで一緒に働きませんか」と魅力を伝える場でもある。今の時代、この両面を意識するだけで、同じ面接でも求職者に与える印象はかなり変わってきます。
採用の課題は、マーケティングと同じ構造をしている
ここまで読んでお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
「人は来るのに選ばれない」という採用の悩みは「集客でアクセスは集まるのに売上につながらない」という現象と、構造がとてもよく似ています。ここを感じ取れる皆さんはやはり超センスがいい。
人を集めるだけではなく、集まった人に「ここいいな!」と感じてもらうプロセスの設計が大切です。そして、そのプロセスの中で印象を左右しているのは、伝える中身よりも伝える順番だったりする。
私たち、株式会社BeAuthは事業全体のマーケティングを支援する会社ですが、売上を伸ばすために人が必要で、その採用でつまずいているなら、そこも一緒に考えたいと思っています。
面接のプロセスを見直してみたい、辞退が続いていて気になっている、という方は、お気軽にご相談ください。